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2012 年度 実績報告書

歌う男たち――英独仏と日本におけるアマチュア合唱運動の音楽社会史研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520143
研究機関愛知県立芸術大学

研究代表者

井上 さつき  愛知県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (10184251)

研究分担者 松本 彰  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50165875)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード音楽学 / アマチュア合唱運動
研究概要

今年度は研究のまとめの年であり、数回の研究会を東京で行なった。
井上は政治経済学・経済史学会秋期学術大会の「音楽が国境を越えるとき」というパネル・ディスカッションに参加し、万博と音楽との関係について発表した。万博は民衆の合唱活動と深く関係していた。また、日本における合唱コンクール導入期について、紀要論文「小松耕輔と第1回合唱競演大音楽祭(1927)」にまとめた。論文では、小松耕輔が1927年に開催し、戦前日本の合唱運動を発展させる上で重要な節目となった第1回合唱競演大音楽祭について、上野学園大学所蔵の「小松文庫」および、日本合唱連盟図書館に所蔵されている資料等を使用しながら、当時の社会的コンテクストに置き直し、その意味を再考した。
松本は、長年の研究を『記念碑に刻まれたドイツ―戦争、革命、統一』(東大出版会)にまとめた。ドイツの男声合唱運動は、協会運動として、祭典、記念碑と深く関係して発展したのであって、19世紀初頭以来の200年のドイツの記念碑をまとめた本書は、男声合唱運動を研究する上で必要な基礎作業だった。とくにドイツにおける「国民」概念の重層性については、早稲田大学西洋史研究会での報告を活字にした。本書の冒頭に現在のドイツ国歌の元になった「ドイツ人の歌」について紹介したが、その後、「国歌、国民歌に歌われたドイツ」の研究をすすめている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小松耕輔と第1回合唱競演大音楽祭(1927)2013

    • 著者名/発表者名
      井上さつき
    • 雑誌名

      愛知県立芸術大学紀要

      巻: 42巻 ページ: 105-117頁

  • [雑誌論文] 協会運動と記念碑―ドイツにおける三重の国民概念2013

    • 著者名/発表者名
      松本 彰
    • 雑誌名

      西洋史論叢

      巻: 34巻 ページ: 11-17頁

  • [学会発表] 音楽の展示―パリ万博と音楽― (パネリストとしての参加)

    • 著者名/発表者名
      井上さつき
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会秋季学術大会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
  • [学会発表] 戦争と国民国家―19世紀と20世紀、ヨーロッパとアジア

    • 著者名/発表者名
      松本 彰
    • 学会等名
      19世紀学会
    • 発表場所
      新潟大学
  • [学会発表] 国歌、国民歌に歌われたドイツ

    • 著者名/発表者名
      松本 彰
    • 学会等名
      WINC (Workshop in Critical Theory)
    • 発表場所
      東京外国語大学
  • [図書] 記念碑に刻まれたドイツ2012

    • 著者名/発表者名
      松本彰
    • 総ページ数
      368ページ
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2014-07-24  

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