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2013 年度 実績報告書

演劇・映画を通して表出されるアボリジニのアイデンティティ

研究課題

研究課題/領域番号 22520154
研究機関早稲田大学

研究代表者

澤田 敬司  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (50247269)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードアボリジニ / 演劇 / ミュージカル / オーストラリア
研究概要

オーストラリア先住民演劇の中でも、特にミュージカルのジャンルで重要な作品、Tony Briggs作のThe Sapphiresを取り上げ、実践的調査を伴った研究を行った。
まず予備調査として、収集した文献を用いて、作品のバックグラウンドになっているヴィクトリア州・ニューサウスウェールズ州境のクメラグンジャ居留地と、ヨルタ・ヨルタの人々の歴史と文化、彼らのアイデンティティと芸術・エンターテイメントとの関わりについて明らかにした。その上で、研究代表者の翻訳により、日本で初めてとなる上演を行った。公演に伴って、『歌うこと、芝居をすることの意味:『ザ・サファイアーズ』のバックグラウンド』と題して講演を行い、その内容は今後論文化の予定である。
また、予備調査の内容は、講演「オーストラリアのミュージカルへの招待」(日豪合同セミナー)の中で公表した。さらに、オーストラリア本国で映画化された映画版The Sapphiresが、舞台版の日本初演と同時期に日本公開されたのに併せて、映画の一般観客に向けて、前述の調査内容を元にした論考を劇場用冊子に寄稿した。このように、一連の研究成果について、社会への幅広い公開を行った。
オーストラリア先住民のミュージカル舞台・および映画についての研究自体、日本で論考されるのは初めてであり、さらに舞台を日本で実験的に初演し、出演者・観客と討論の場を設けることが出来たのは画期的であった。
その他では、研究成果の公開として、前年度の成果にさらなる論考と分析を加えた講演「『ナパジ・ナパジ』と現代オーストラリア演劇―核・民族・ストーリーテリング」(世田谷パブリックシアター+国際演劇協会)を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 対照的な、スケールの大きい二つの作品2014

    • 著者名/発表者名
      澤田敬司
    • 雑誌名

      国際演劇年鑑2014

      巻: 2014 ページ: 129-135

  • [学会発表] 『ナパジ・ナパジ』と現代オーストラリア演劇―核・民族・ストーリーテリング

    • 著者名/発表者名
      澤田敬司
    • 学会等名
      世田谷パブリックシアター+国際演劇協会
    • 発表場所
      世田谷パブリックシアター
    • 招待講演
  • [図書] アボリジニ学と日本2014

    • 著者名/発表者名
      山内由理子編著、澤田敬司ほか
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      御茶ノ水書房

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公開日: 2015-05-28  

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