研究課題/領域番号 |
22520164
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研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
津上 智実 神戸女学院大学, 音楽学部, 教授 (20212053)
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研究分担者 |
武石 みどり 東京音楽大学, 音楽学部, 教授 (70192630)
橋本 久美子 東京芸術大学, 総合芸術アーカイブセンター大学史史料室, 特任助教 (70401495)
塩津 洋子 大阪音楽大学, 音楽博物館, 准教授 (80140177)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ピアニスト / ピアノ / 小倉末子 / 久野久子 / 東京音楽学校 / 近代化 |
研究概要 |
本研究は、「ピアニスト」という存在の出現とその音楽史的、社会史的意義の解明を目的とする。その際、「ピアニスト」を軸として、一般の音楽教育と音楽専門教育との相互関係、職業音楽家と音楽愛好家、また外来音楽家と国産音楽家の問題などを考慮に入れることによって、明治末期から昭和初期にいたる音楽文化のあり方を複合的に理解することをめざすものである。 そこで、本研究の最終年度に当たる今年度、研究メンバー7名は本研究の計画に沿って各々の研究課題について考察を進めた。その成果発表と議論のため、小倉末子研究会を2回開催した。第1回(2012年9月30日)では、藤本寛子「日本音楽会の研究―明治時代中期の東京における音楽活動とその組織―」、辻浩美「松島彜とピアノ」、津上智実「大正期の『婦人画報』に見る女性音楽家たち」の3本、第2回(2013年3月3日)では、塩津洋子「明治期神戸のピアノ演奏」、橋本久美子「東京音楽学校のピアノの課題調査」、津上智実「朝鮮の諸新聞に見る小倉末子の京城演奏旅行」の3本、計6本の発表を行った。これによって明治期から昭和初期に及ぶピアノならびにピアニストを巡る歴史的状況の一端が明らかになった。 加えて、研究会にゲストとして時田アリソン氏(東京工業大学外国語研究教育センター教授、当時)を招き、第1回では「朝鮮におけるピアノと近代」、第2回では「東アジアの近代化とピアノ」の発表を頂いた。東アジア圏の近代化におけるピアノの位置と意義についての啓発を得て、今後の研究視座の拡大と発展に繋がる見通しが得られた。 なお、今年度の研究成果の一端は、論文5本、海外での特別講義1件という形で公表されたことを付記する。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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