研究課題
基盤研究(C)
『源氏物語』全巻注釈の早い例である『河海抄』(四辻善成著、南北朝期の成立)をとりあげ、そこに引用される厖大な歴史記述に注目し、現代では常識となっている、作品の内容を理解するためという、注釈に対する認識を相対化するような特質について考察した。具体的には、物語の注釈が史実によってなされることについて、同時代の私撰国史生成の現場とのかかわりを見、六国史後、正史を持たなかった日本において、歴史認識はどのように構成されていったかという問題をかかわらせながら研究した。
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日向一雅編『源氏物語の礎 』
ページ: 270-289
国語国文
巻: 第81巻第1号 ページ: 20-36
別冊太陽 平清盛 王朝への挑戦
ページ: 134-140
巻: 第79巻第4号 ページ: 20-34