近世近代を通貫する十九世紀小説史の構築へ向けた〈絵入小説〉の書誌学的研究

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22520169
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 日本文学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 高木 元 千葉大学, 文学部, 教授 (00226747)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 日本近世文学 / 日本近代文学 / 日本十九世紀文学史 / 切附本 / 草双紙 / 絵入本 / 出版メディア史

研究概要

本研究は、我が国における大衆読物の大きな特徴の一つである〈絵入小説〉に注目し、出版メディアが製版（木版）から活版（活字）へと大きく変貌を遂げた幕末明治期における小説史を明治維新で劃期せずに記述することが目的であった。しかし、予想外にも、明治初期資料の所在情報が不足しており、調査には時間と情報が不可欠であるため、研究体制を立て直すべく、最終年度一年前申請をしたところ、幸いにも認められたので、継続してこの課題に取り組む。

研究成果

• [雑誌論文] 書物のリテラシー (2013)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 雑誌名: 書物のリテラシー 巻: 62巻4号 ページ: 10-22
  • 査読あり
• [雑誌論文] 合羽摺草双紙『里見八犬伝』―解題と翻刻― (2013)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 雑誌名: 千葉大学「人文研究」 巻: 42号 ページ: 179-203
• [雑誌論文] 明治期合巻『里見八犬伝』-解題と翻刻- (2012)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 雑誌名: 千葉大学「人文研究」 巻: 41号 ページ: 299-323
• [雑誌論文] L'illustration des romans populaires au Japon aux XVIIIe et XIXe siècles (2011)
  • 著者名/発表者名: TAKAGI, Gen
  • 雑誌名: Arts Asiatiques Tome 巻: Vol.66 ページ: 27-46
  • 査読あり
• [雑誌論文] 『當世八犬伝』―解題と翻刻― (2011)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 雑誌名: 千葉大学「人文研究」 巻: 40号 ページ: 245-258
• [雑誌論文] 二代目岳亭の遺業 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 雑誌名: 千葉大学大学院人文社会科学研究科「人文社会科学研究」 巻: 23号 ページ: 16-29
• [学会発表] 書物のリテラシー (2012)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 学会等名: 日本文学協会大会
  • 発表場所: 国学院大学
  • 年月日: 2012-12-02
  • 招待講演
• [学会発表] 絵入本の魅力-板本の特性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高木元
  • 学会等名: 板本・板木をめぐる研究集会-和本の魅力を再検討する-
  • 発表場所: 立命館大学アート・リサーチセンター
  • 年月日: 2012-02-05
• [学会発表] Bookmakers and the Publishing Systems of Nineteenth- Century Japanese Fiction(造本から見る江戸読本の出板システムについて) (2011)
  • 著者名/発表者名: TAKAGI, Gen
  • 学会等名: Joint Conference of the Association for Asian Studies and International Convention of Asia Scholars
  • 発表場所: コンベンションセンターホノルル(ハワイ)
  • 年月日: 2011-03-31
• [学会発表] Les illustrations dans les romans populaires (yomihon) à la fin de l'époque d'Edo(読本の挿絵) (2010)
  • 著者名/発表者名: TAKAGI,Gen
  • 学会等名: フランス国立極東学院(EFEO)ワークショップ
  • 発表場所: フランス国立極東学院(パリ)
  • 年月日: 2010-11-18
  • 招待講演
• [備考]
  • URL: http://www.fumikura.net