研究代表者荒木は、年度初に立てた研究計画に沿って、以下の研究実績を達成した。 1)国文学研究資料館の落合博志氏とも研究交流を行いながら、国文学研究資料館所蔵『徒然草』関係資料のうち、特に高乗勲文庫資料の分析につとめた。そして平成22年度、同文庫資料の一部が電子情報化されたことを把握し、『徒然草』及び本課題研究に関連する資料について、書誌調査と、写真撮影を進めた。 2)京都大学図書館等に所蔵される『徒然草』関係資料の所蔵状況について、調査と分析を進めた。 3)荒木のこれまでの『徒然草』関係の研究実績を電子入力してデータ化し、整備するとともに、『徒然草』に関する研究情報(研究書、論文集、論文、言及記事等)の蒐集と分析を行い、特に小松操の研究成果について、その総体の整理と把握に着手した。 4)国際日本文化研究センター図書館を活用して、『徒然草』言及図書の収集や海外文献の分析を行った。 5)タイ・バンコクで開催された「日本国際研究シンポジウム2010」に参加した折、本課題研究に関連する成果の言及と情報収集を行った(10月)。また日文研滞在研究者を中心に、継続的に、海外の研究者や研究機関との文献・研究情報の交流を行っている。 6)研究成果について、論文作成等を順次進めた。
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