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2012 年度 実績報告書

日本文学に描かれたタイ国文化表象の分析研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520184
研究機関福岡教育大学

研究代表者

久保田 裕子  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30262356)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード日本近代文学 / タイ国 / 表象分析 / 国際情報交換
研究概要

1、平成22年度からタイ国に関連する日本近代文学のテキストの調査・収集を継続して行い、タイ国を描いた日本近代文学作品目録を作成した。本作品目録は日本文学研究だけではなく、日本・タイ国の文化研究、比較文学研究においても基礎資料となる。
2、1で調査・収集したタイ国を描いた日本近代文学作品目録に基づいて、日本文学に見られるタイ国のイメージ表象について分析した。歴史的に日タイ関係が緊密化した明治時代から現代に至るまでの日本近代文学作品の中で、明治期の南進論の時代から、昭和10年代の〈大東亜共栄圏〉の時代、高度成長期から、観光地として消費される現在まで、タイ国をめぐる文化表象が成立・流通していたことを明らかにした。本研究を通して、これまで東アジア地域に比べて、言及されることの少なかった日本文学に描かれたタイ表象という問題について、両国の歴史的関係性と照合しつつ明らかにした。
3、平成22~23年度に調査・収集したタイ国で刊行された図書・雑誌などの日本語資料を分析した。タイ国ナショナル・ライブラリー、タイ国公文書館で実施した調査結果をもとに、タイ国で刊行された日本語雑誌に見られるタイ国のイメージ表象について分析した。1で収集した文学テキストと比較・照合しつつ、文学テキストと同時代言説の関係性について考察し、成果発表を行った。
4、1~3の成果に基づき、科学研究費補助金と福岡市文学館の共催として、平成22年度から3年連続で文学講座を実施した。学術研究の成果を日本・タイ国の文学・文化や両国の国際交流に興味を持つ市民に公開する社会貢献活動を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 太平洋戦争前後におけるタイ表象イメージの変容と接合2012

    • 著者名/発表者名
      久保田裕子
    • 雑誌名

      第35回国際日本文学研究集会会議録〈場所〉の記憶-テクストと空間-

      巻: 第35回 ページ: 87-114

  • [雑誌論文] 言葉は〈出来事〉を超えることができるか-村上春樹「タイランド」論-2012

    • 著者名/発表者名
      久保田裕子
    • 雑誌名

      日本文学

      巻: 第61巻第8号 ページ: 24 -33

    • 査読あり
  • [学会発表] 松本清張と三島由紀夫―二人の作家の出会い

    • 著者名/発表者名
      久保田裕子
    • 学会等名
      松本清張記念館特別講演会
    • 発表場所
      北九州市立松本清張記念館
    • 招待講演
  • [学会発表] タイランド―観光の夢とロマンス-

    • 著者名/発表者名
      久保田裕子
    • 学会等名
      福岡市文学館主催・平成24年度科学研究費補助金・基盤研究(C)「日本文化に描かれたタイ国文化表象の分析研究」共催「もうひとつの〈日本〉part3―韓流とタイランドからのまなざし」
    • 発表場所
      福岡市文学館赤煉瓦館
  • [学会発表] 日本語で描かれたタイランド―戦争と観光

    • 著者名/発表者名
      久保田裕子
    • 学会等名
      2012年度立命館大学国際言語文化研究所冬季企画III 国際ワークショップ「トラベルライティングという領域」
    • 発表場所
      立命館大学衣笠キャンパス

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公開日: 2014-07-24  

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