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2012 年度 実績報告書

ちりめん本「日本昔噺」シリーズの典拠と翻案及び出版版次の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520188
研究機関いわき明星大学

研究代表者

田嶋 一夫  いわき明星大学, 人文学部, 研究員 (70044724)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードちりめん本 / 日本昔噺 / 記紀神話 / チェンバレン / 古事記 / 神 / 版表記 / 国文学
研究概要

ちりめん本「日本昔話」(英語版)の各作品につき、典拠と翻案を明らかにすることと、諸本研究として、版表示が不明確なテキスト群の版種を識別することの2つであった。
典拠と翻案の研究では、記紀神話系3話 No.9“The Serpent with Eight Heads”(八頭ノ大蛇)、No.11“The Hare of Inaba”(因幡の白兎)、No.14“The Princes Fire-Flash & Fire-Fade”(玉の井)を中心に分析した。『八頭ノ大蛇』の場合、典拠は同じ著者であるB.H.チェンバレンの英訳“KO-JI-KI”であること。チェンバレンは、日本における“Kami”には、畏敬の念を起させることがないとして、“God”ではなく“deity”と訳していた。ちりめん本では、“deity”すら捨てて“fairy”として、説話全体も“fairy-tale”としたこと。この説話が海外に発信されたことを明らかにした。
諸本研究では、「再版」と表記されているもの、版表記のないテキストについて、グループ化の方法を見出した。その結果、調査しえた作品では、8~10種の異なり版候補(グループ化)を見出した。版表記が明確なテキストは15版から18版であり、15版以前の版種が8~10種特定できる可能性がある。これで第1次の諸本分類基準を見出した。今後調査データの拡大、本文の比較分析等より詳細にグループ内のテキストについて第2次の分析を行うことによって、異なり版候補の再分析を進め、版と刷との識別、詳細な版種の特定が可能である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ちりめん本における記紀神話―No.9『八頭ノ大蛇』の典拠と翻案―2013

    • 著者名/発表者名
      田嶋一夫
    • 雑誌名

      いわき明星大学大学院人文学研究科紀要

      巻: 第11号 ページ: 1~11

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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