本課題研究は、うなづき構造の史的発展過程において現在の文楽の前段階に位置付けられる鉄砲ざしの操り方を検証し、文楽の高度な人形操作への発展過程について考察を行うことを目的とする。鉄砲ざしの事例としては、江戸系といわれる神奈川県の相模人形芝居五座を取り上げ、五座のかつての江戸系鉄砲ざしを知る伝承者への聞取り調査、用具類の調査を行った。調査結果をもとに江戸系鉄砲ざしのかしらを復刻するとともに、そのかしらを用いて江戸系鉄砲ざしの遣い方を再現し、映像資料を作成した(DVD,約20分)。製作したDVDは関係各所へ提供した。
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