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2012 年度 実績報告書

軍記文学における〈中央〉と〈地方〉に関する多角的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520197
研究機関清泉女子大学

研究代表者

清水 由美子  清泉女子大学, 文学部, 講師 (40424303)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード中世文学 / 軍記文学 / 地方 / 中央 / 辺境 / 征夷 / 国境
研究概要

1、月例研究会の開催
5月12日テーマ:軍記文学における東山道関連記事についての報告
(「『陸奥話記』について」(栃木)、「辺境に着目して」(清水))
6月10日テーマ:野中哲照氏論文を中心とした、東山道関連の先行研究の検証
(報告:谷口・高山・姫野)
7月1日テーマ:野中論文輪読(報告:栃木・清水・宮本)
9月9日テーマ:軍記文学における西海道関連記事についての報告
(「『保元物語』について」(栃木)、{覚一本『平家物語』について」(清水))10月6日テーマ:軍記文学における「鬼界島」関連記事に関する報告
(「延慶本『平家物語』について」(谷口)、「覚一本『平家物語』について」(小番)、「四部合戦状本『平家物語』および『源平闘諍録』についで」(高山))12月1日研究発表「平家序章における<中央><地方>の問題-なぜ源義親か」(高山)
「八帖本平家物語と地蔵院経蔵の行方-八帖本平家物語周辺の人々における東西交流-」(谷口)
「『平家物語』における鬼界島関連記事-<周縁>に対する二つの捉え方-」(小番)
1月12日研究発表「初期軍記における女性関連記事-『将門記』の女論を中心に-」(清水)
「源為朝における<中央>と<地方>-半井本『保元物語』における為朝問題の考察-」(栃木)
2、公開講演会の開催
7月29日野中哲照氏「<中央>と<地方>と<辺境>(東山道編)」
以上のような共同研究の継続によって東山道と西海道に関する軍記文学の記述を文責・考察した結果、「征夷」「辺境」という独自な側面から、様々に強弱を繰り返しつつ中央政府と緊張関係を持ち続けたこの地方の独自性が浮き彫りになった。中央にだけ注目していたのではわからない、東アジアを中心とした外国との直接的な交流の痕跡、また、思いほのか曖昧な国境意識などが浮び上ったのは、前期軍記から縦断的に複数の作品を通しておなじテーマについて取り組むことで得られた成果である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 軍記文学における〈中央〉と〈地方〉に関する多角的研究 研究成果報告書2013

    • 著者名/発表者名
      清水由美子(編)
    • 総ページ数
      134
    • 出版者
      創文社(印刷・製本)

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公開日: 2014-07-16  

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