研究課題
基盤研究(C)
各地の地芝居に伝承された古台本はそれぞれの歴史と特徴をよく伝えているので、本研究では、出羽・赤城山麓・伊那谷・東濃・三河・小豆島の地芝居を対象として古台本の調査を行い、ほとんどの地芝居が江戸時代後期から明治初期までに上方系の旅役者によって伝えられたこと、その後も旅役者が地芝居に濃密に関わってきたことが明らかとなった。江戸系の台本も多少はあるが、明治以降の流入である。地芝居は義太夫芝居の奉納が根底で、浄瑠璃本を台本として伝える地域も多い。
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