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2011 年度 実績報告書

中世文化の中の『河海抄』の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520208
研究機関南山大学

研究代表者

辻本 裕成  南山大学, 人文学部, 教授 (90249920)

キーワード河海抄 / 用字法 / 漢籍の受容 / 日本紀 / 源氏物語受容 / 注釈 / 濫觴 / 抄物
研究概要

1 アルバイトを雇用して、『河海抄』のデータベースを作成すべく、『河海抄』の記述内容をエクセルファイルに打ち込んだ。この作業は若菜上下巻まで進んだが、申請者自身によるチェックと校訂がまだ済んでいない。このエクセルデータは、巻、活字本のページ数、被注本文、分類、注釈本文(抽出)からなる。
2 『源氏物語』受容史に関わる資料を収集した。
データベースの作成はまだ完成の途上にあるので、2011年度中に成果を発表することはできなかったが、2012年度中には南山大学の学術誌『アカデミア』誌上に順次発表していく予定である。また、データベースの作成を通じて以下のような見通しを得たので、それをもとに2012年度中に論文を発表したい。
1 『河海抄』は重要な被注釈項目についてはその濫觴について交渉することが多い。それは『源氏物語』読解には必ずしも必要ないもので、そこに『河海抄』の源氏物語注釈書として以外の性格、編纂目的が見出せると考えられる。
2 『河海抄』には、文脈の指示のため引用本文に傍書の形で漢字を宛て特に出典を記さない場合と、出典をあげて街学的とも言える用字を記す場合とがある。その二つが『河海抄』の利用者たちに区別されたのかどうか、考察する必要がある(『源氏大鏡』に関しては区別がないことがわかった)。
3「日本紀」としてあげられる資料の性格の確認。まずは記載を網羅し、いわゆる「中世日本紀」とどのように関わり、重なりを持つのかを考究する必要がある。記載の整理については2011年度中にある程度達成できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2011年度中にはデータベースを完成することができなかった。
しかし、データの打ち込みはかなり進んでおり、2012年度中に完成する見込みが立っている。

今後の研究の推進方策

データベースの打ち込みに関して、早めにすぐれたアルバイトを確保すること、また指導を行って養成を行うことが必要である。4年生は就職活動などで確保が難しく、3年生は専門的知識に欠けるため、広くアルバイトを捜すことが必要である。

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公開日: 2013-06-26  

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