22年度実施内容 1、 古今和歌六帖諸本のデータ入力 神宮文庫蔵林崎本、同宮崎本、大久保正蔵榊原家旧蔵本、同岡田真旧蔵本、島原松平文庫本、和歌山大学蔵本、書陵部蔵御所本、兼築信行氏蔵本。以上8本。 2、 本研究準備段階でデータ化された本文の点検作業 書陵部蔵桂宮本、寛文九年刊本、内閣文庫蔵和学講談所本、同林羅山旧蔵本。以上4本。 3、 諸本調査に基づく伝本分類(1) 伝本の性格を検討した結果、寛文九年刊本の写しであることの判明したノートルダム清心女子大学蔵黒川本については、当該判断に至った分析結果を、報告書に発表した。同様の結論に至った伝本として、九州大学支子文庫蔵本がある。 4、 古今和歌六帖研究史の研究 研究史については、年二回の会合において、討議を行った。22年度は主として伝本論が中心となった。なお、この過程でまとめた文献目録を、報告書に発表した。 5、 年度末に報告書「古今和歌六帖研究I」を作成した。今号には、上記3、4の研究結果と、古今和歌六帖歌と人麿集の関係について、景井雅詳氏に執筆を依頼した。
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