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2012 年度 実績報告書

日本近代における文学の中の建築表象に関する研究―西洋的空間の言説表現をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 22520210
研究機関同志社大学

研究代表者

西川 貴子  同志社大学, 文学部, 准教授 (20388036)

研究分担者 日高 佳紀  奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (00335465)
藤原 学  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 助教 (60324670)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード日本近代文学と建築 / 西洋表象 / 近代表象 / 建築および都市空間 / 日本近代文学
研究概要

本研究は、19世紀・20世紀の日本における文学と建築という二つの表象形式から「西洋」空間について具体的に調査するとともに、そうした表象と同時代の科学技術志向及び都市化との関連を解明することを目的としたものである。
したがって、文学、建築の共同研究者および協力者の研究をベースに本年度4回の研究会合をもち、研究成果の検証および情報の共有を行なった。
また、申請時の研究分担者、協力者以外にも建築学の領域の専門家、文学の領域の専門家計3名を講演者として招き、活発に議論した。考察された主な問題は、帝国ホテルと文学作品から見える西洋空間、上海を舞台とする近代文学作品における建築の意味、震災後の復興小学校における文学と建築との問題、横浜を舞台とした大佛次郎作品における建築の描かれ方、軽井沢におけるモダン建築と文学との関連性から見る「西洋」空間のあり方、ハルピンを舞台とする夢野久作「氷の涯」に描かれる建築の機能などである。
それぞれの対象のなかから「近代化」の表象を問う時に重要となる「西洋」空間の表象の意味を析出した上で比較検討を加え、一昨年度、昨年度の成果と繋げている。本年度では、旧植民地として大連のみならず、ハルピンや上海を取り上げる一方では、国内では東京以外にも軽井沢・横浜を対象とするなど研究対象を広げた。また、「震災」の問題についても取り上げるなど、日本における多義的な「西洋」空間に関してや「近代化」の内実に関する考察がより深まったといえるだろう。
本研究会合における各研究発表の成果はいずれ論文として提示するつもりである。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 明治の浦島物語――幸田露伴「新浦島」試論――2013

    • 著者名/発表者名
      西川貴子
    • 雑誌名

      同志社国文学

      巻: 第78号 ページ: 91-103

    • 査読あり
  • [雑誌論文] UN INTENTO PARA RECUPERAR UNA HISTORIA PERDIDA. LA LITERATURA DE LOS INMIGRANTES JAPONESES EN CANADA Y SUZUKI ETSU, PERIODISTA DE LA DIASPORA2013

    • 著者名/発表者名
      日高佳紀
    • 雑誌名

      ESTUDIOS DE ASIA Y AFRICA

      巻: 150, Vol.XLVIII ページ: 231-254頁

    • 査読あり
  • [雑誌論文] エキゾチズムの在処――村上春樹「スプートニクの恋人」のミュウ――2012

    • 著者名/発表者名
      日高佳紀
    • 雑誌名

      慶南学

      巻: 第33号 ページ: 287-302

  • [図書] ライフコース選択のゆくえ─日本とドイツの仕事・家族・住まい2013

    • 著者名/発表者名
      日高佳紀(田中洋美、マーレン・ゴツィック、クリスティーナ・岩田ワイケナント 編著)
    • 総ページ数
      380頁
    • 出版者
      新曜社

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公開日: 2014-07-24  

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