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2011 年度 実績報告書

森川竹ケイ詞の研究―訳注と整理―

研究課題

研究課題/領域番号 22520211
研究機関立命館大学

研究代表者

萩原 正樹  立命館大学, 文学部, 教授 (20250532)

キーワード日本詞 / 填詞 / 森川竹〓 / 中国文学
研究概要

本研究の目的は、日本における唯一の填詞専家と言われる森川竹〓の作品の訳注を作成し、日本詞の一つの頂点を示している彼の作品の文学的な価値の一端を明らかすることである。その作品世界を明らかにすることによって、今後『詞律大成』に代表される彼の詞学研究の成果についても正当な評価を与えていけるものと考えている。
本研究は、竹〓の死後に久保天随によりまとめられた詞集『夢餘稿』影印本を底本として訳注作業を進めていくが、ただこの『夢餘稿』には収録されなかった作品も有り、また『夢餘稿』に収録されていても雑誌掲載時と本文が異なっていることもしばしばあって、正確な訳注を作成するためには諸種の雑誌掲載本文との厳密な校訂が必須である。この整理校訂作業は前年度に開始して、予定通りのペースで進めていった。平成23年度は、前年度に行った整理校訂作業をさらに継続して行うとともに、それらを基礎として竹〓の詩詞を読み進める作業も行っていった。竹〓は、友人・知人との贈答や唱酬の作品を多く作成しており、それらの綿密な分析を通して竹〓の事迹を編年化してとらえる作業も進めた。その研究成果として「森川竹〓年譜稿(上)」を発表し、特に竹〓の前半の生涯を明らかにしえた。平成23年度は、こうした研究調査に必要な各種資料や明治期の雑誌、また周辺の詩人・作家等に関する書籍を科研費によって購入した。また国内旅費を使用し、各所蔵機関での資料の調査や訳注に協力して下さる宋詞研究会の方々との打合せなども行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ予定通りに資料も集まり、竹〓の作品と伝記に関する研究も予定通りに進行している。

今後の研究の推進方策

予定通りに竹〓の作品と伝記に関する研究を進め、作品研究については「竹〓詞訳注稿」を、伝記研究については「森川竹〓年譜稿」を、今年度末に研究成果として発表する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 森川竹〓年譜稿(上)2011

    • 著者名/発表者名
      萩原正樹
    • 雑誌名

      學林

      巻: 53・54 ページ: 484-524

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 蕪城秋雪及其《香草墨縁》2011

    • 著者名/発表者名
      萩原正樹
    • 雑誌名

      詞學

      巻: 26 ページ: 225-250

    • 査読あり
  • [学会発表] 森川竹〓年譜2011

    • 著者名/発表者名
      萩原正樹
    • 学会等名
      中国藝文研究会
    • 発表場所
      立命館大学国際平和ミュージアム(京都府)
    • 年月日
      2011-07-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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