研究課題/領域番号 |
22520213
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
山本 卓 関西大学, 文学部, 教授 (60230562)
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研究分担者 |
高橋 圭一 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (90188003)
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キーワード | 実録 / 近世文学 / 近世史 |
研究概要 |
研究の目的のひとつとしていたのは、実録の諸本調査とそのデータベース化、およびその公開であった。実録の諸本調査については、鳥取県立博物館に新収の中島家文書が実録を非常に多く含むことが分かっていたので、その悉皆調査をすすめてきた。その調査も、平成23年度に一応完了した。それをデータベース化することもほぼ完了している(あとわずかに未入力の部分もあるが、それは平成24年度に完了する予定である)。三島市郷土資料館は保存の状態が悪く、閲覧不能であることがわかり、それだけでも収穫であった。データベースについては、そのハードディスク、電源部などの心臓部に損傷が見つかり、機器の余命が幾ばくもない状態となった。そこで、データベースのWEB上での公開は断念し、データを吸収しDVD化して、配布する形での公開方法に切り替える方針である。現在、構築されたデータベースからのデータの抽出はほぼ完了している(あとわずかに残る部分もあるが、これは平成24年度中に完了する予定である)。 研究の目的の第二は『新編近世実録全書』(仮装)公刊の準備として、実録選集(翻刻・解題)を編集・公開することである。こちらの方も上記の調査・データベース化の進展につれて、翻刻・解題集(実録選集)に収録すべき実録作品も決まり、それぞれの翻刻作業をすすめているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データベースを支えるコンピューターが寿命となるなどのアクシデントはあったが、データをDVD化して公開することに切り替えたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策として、実録のデータベース化は、その公開方法をWEB上からDVDによる配布に変更する必要がある。また三島市郷土資料館の調査は取りやめ、その費用をDVD化にまわす。
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