『源氏物語』本文・注釈についての調査・資料の整備・研究を中心に行った。研究は、本文の変遷とその受容という観点から、手〓も考察対象も多岐に渡った。平成22年度は、『源氏物語』の絵画化・マンガ化に注目し、ブラジルにおいて、発表・講演を行い、論文化した。平成23年度は、『正宗敦夫収集善本叢書』の刊行を継続するとともに、『奥入』の調査に着手、論文2本を公刊した。平成24年度は、『正宗敦夫収集善本叢書』の刊行を継続するとともに、『奥入』の調査を継続。さらに『源氏物語』古注釈の、〓代における解釈の変遷を捉えた論考を執筆した。なお、『枕草子』については前田家本『枕草子』の注釈を進めたものの、刊行には至らなかった。
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