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2012 年度 実績報告書

林鵞峰交遊圏の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520217
研究機関湘北短期大学

研究代表者

伊藤 善隆  湘北短期大学, その他部局等, 准教授 (30287940)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード近世文学 / 漢文学 / 林鵞峰 / 林羅山 / 林読耕斎 / 野間三竹 / 石川丈山 / 人見竹洞
研究概要

本年度は、前年度に引き続いて『文敏先生遺墨』等の文献について調査を進め、本研究の目的を達成するに資する情報の収集につとめた。すなわち、当時の漢学や林家と関係のあった人物たちの情報を収集するために『播陽曽根十二景詩歌集』(写本)他の近世漢文学関連図書、さらに複写物として『元旦詩集』(弘前市立弘前図書館蔵本)他を収集した。また、資料調査のため、京都府立総合資料館に出張し、陳継儒の著作の和刻本等を閲覧した。
なお、『文敏先生遺墨』については、シンポジウム「江戸の「表現」―浮世絵・文学・芸能―」(「近世的表現様式と知の越境プロジェクト」於:国文学研究資料館、2014年9月28日)において「多色摺の源流―中国詩箋と林羅山―」と題して資料の概要と意義について発表、また「第二十三回隆盛寺蔵 芭蕉翁と元政上人展講演会」(於:隆盛寺、2013年3月13日)でも「中国の詩箋と俳諧資料の多色摺」と題して詩箋資料の歴史的意義について報告した。『文敏先生遺墨』は、鵞峰の息子である梅洞の教育のために、羅山が応酬した詩懐紙をまとめたもので、前年度に複写物で収集した『文穆先生遺墨』(鵞峰が孫の春宗に与えた懐紙類)と同様、林家の教育に対する意識を具体的に知ることのできる資料である。
さらに、当時の漢詩壇における作法書流布の状況を分析するため、「近世前期における『円機活法』受容一斑―『詩苑綺繍』・『詩林要玄』―」(『湘北紀要』34号)をまとめ、『円機活法』の影響力の大きさを指摘した。
さらに、本研究が最終年度となるため、あらためてこれまで発表していた論考の全面的な見直しを行うこととし、その結果を、学位請求論文「近世前期における明末文化の影響と江戸文人の発生」としてまとめ、早稲田大学大学院文学研究科に提出した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 近世前期における『円機活法』受容一斑―『詩苑綺繍』・『詩林要玄』―2013

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 雑誌名

      湘北紀要

      巻: 34 ページ: 一~一二

  • [学会発表] 多色摺の源流―中国詩箋と林羅山―

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 学会等名
      近世的表現様式と知の越境プロジェクト
    • 発表場所
      国文学研究資料館(東京都)

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公開日: 2014-07-24  

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