研究課題
基盤研究(C)
マーク・トウェイン研究史において相対的に看過されてきた晩年期に焦点をあて、その反帝国主義言説の分析をとおし、修辞の特徴ならびにその思想を考察した。(1)アメリカ西部のほら話で育った彼のユーモアは、<連想を生み>また<よく脱線する>その語りの中に生き続けるものの、(社会性・政治性が付与されて)変容する。(2)そうした変容の思想的基盤を求めるならば、晩年の社会的・政治的洞察力に見出せるだろう。彼は、多数の一般庶民の認識の成長に期待し、そこに歴史を動かす「ひとすじの希望」を抱くようである。ここにみるトウェイン晩年の表現活動は、既存の晩年像に修正を迫るものだといえよう。
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Journal of the Graduate School of InternationalCultural Studies
巻: 19 ページ: 1-10
マーク・トウェイン研究と批評
巻: 9号 ページ: 4-8
巻: 9号 ページ: 43-43
http://hdl.handle.net/10097/53668