研究課題/領域番号 |
22520230
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
HONES SheIla 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70206035)
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研究分担者 |
矢口 祐人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (00271700)
砂田 恵理加 国士舘大学, 政経学部, 専任講師 (00439275)
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キーワード | 怪物 / 幽霊譚 / 文化地理学 / 文学 / 展示表象 / 国際研究者交流 / イギリス |
研究概要 |
本研究では19世紀以降「怪物」の表象を通常の文学テクストのみならず、大衆メディア、ミュージアム展示などに焦点をあてて考察し、その政治的・社会的・文化的コンテクストを分析するものである。「怪物」を日常性から逸脱する異質なものの表象と広義に捉え、そのようなイメージが創出される社会の背景を分析することで、他者や周縁といった近代思想において極めて重要な概念を再考する試みである。平成22年度の研究は順調に進捗した。まず研究代表者のホーンズ・シーラが予定通りイギリスに渡り、現地の研究者(James Neale, Julian Hollowayら)と文化地理学から考えるテクスト分析についての意見交換を行った。また文化地理学を代表するジャーナルのひとつであるCultural Geographiesにテクストと空間の関係に関する論文を掲載した。研究分担者の矢口は学会発表、および著書でミュージアム表象の社会性を論じるとともに、当該テーマに関する研究を進めた。同じく研究分担者である砂田は19世紀末の日米交流史にみられる怪物、幽霊課に注目し資料収集を行う一方、当該テーマに関する論文を2本刊行した。また研究代表者・分担者が定期的に情報交換会を行い、テーマに関する理解を深めた。
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