研究課題
基盤研究(C)
本研究は、W・フォークナーがアメリカ南部の町を舞台とした壮大なサーガを創造しながら、 共同体に定住している特定の家系の年代記のみならず、次第に放浪者、移動するマイノリティへと関心を広げていることに注目した。彼が定住者とノマドの間の軋轢を問い、父権社会への批判を強め、そのような社会の閉塞性を打開する方法として、伝統的家族の解体と流動的、 雑種的家族の可能性を模索したことを示し、 21 世紀のグローバルで越境的視点からののフォークナー読解を提案した。
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人間文化研究
巻: 18号 ページ: 135-149
巻: 13号 ページ: 85-96