研究課題/領域番号 |
22520258
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
金澤 哲 京都府立大学, 文学部, 教授 (70233848)
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研究分担者 |
塚田 幸光 関西学院大学, 法学部, 教授 (40513908)
石塚 則子 同志社大学, 文学部, 教授 (80257790)
柏原 和子 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (90330216)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 老い / エイジング |
研究概要 |
本研究はアメリカ文学における「老い」の重要性に注目し、「老い」が各作家にどのような影響を与えるか、また各作家が「老い」表象をいかに活用しどのような効果を上げているかを検討することによって、文学研究における「老いの政治学」の確立を目指すものである。 これまでの成果としては、平成24年3月に金澤哲編著『アメリカ文学における老いの政治学』(松籟社)をすでに刊行している。 本年度はその成果を踏まえ、アメリカ文学研究における「老いの政治学」確立のために必要な研究の拡大と深化の方向について検討した。上記書の合評会(平成24年5月、同志社大学)や定期的な意見交換の結果、(1)特定の作家に対象を限定し、作家の全作品を視野に「老いの表象」と作家個人の「老い」との関連性を系統的に検討する、(2)モダニズムを対象とし、文学のみならずメディア論や身体論の視点を導入することによって学際的な「老い」研究を追求する、という方向性を見いだすことができた。 これらは短期間で成果を期待できるものではないため、今後は数年単位の研究を新たに企画することとし、今年度はそのための基礎作業を行った。具体的には、個々に文献調査を進めるほか、新たに「ウィリアム・フォークナーと「老い」の表象」研究会を立ち上げるべく、その準備会を9月に中京大学で開催し、3年後の出版を目標に研究会活動を行っていくこととした。また、学際的なモダニズム研究については、現行の「老いの政治学」研究会を継続・発展させていく今年、このままのメンバーで新たに科研費を申請することとした。 このような活動を通じて、本年度も「老い」の視点からによるアメリカ文学研究をさらに発展させ、学会に定着させていく上で重要な一歩を進めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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