研究課題/領域番号 |
22520278
|
研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
桂 文子 龍谷大学, 法学部, 教授 (00081084)
|
研究分担者 |
岡村 眞紀子 京都府立大学, 文学部, 特任教授 (80123488)
武田 雅子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 特任教授 (30024475)
|
キーワード | 16,17世紀英詩 / ソネット / ソネット・シークエンス / 翻訳 / 詩の形と技巧 |
研究概要 |
(1)『ソネット選集』第3集出版に向けての研究会 John Fuller(ed.), The Book of Sonnetsを底本として、第3集『ソネット選集-ワイアットからハーバートまで-』の出版準備のための研究会を重ねた。 研究分担者3人がそれぞれ作品を分担し、蒐集した資料に基づき精読し、詩人小伝、テキスト、対訳、注、作品解説を持ち寄って議論を重ね、原稿はほぼ出揃い、現在チェック段階にある。 (2)論文集『ソネット-史的展開と本質』出版にむけて、各自が研究経過を報告し合い、議論を重ねた。各時代の英米ソネットの特質、ソネットの変遷と文化史的意義、英詩の形式とその意味を分担して研究にあたり、英詩の形と技巧についての論文を執筆、翻訳論についての研究を発表した。 (3)国内内外での資料収集 大英図書館、ケンブリッジ、オックスフォード、ハーバード、アマスト大学各図書館、ロンドンのPublic Office、アメリカ国会図書館、また、大英博物館、ナショナル・ポートレイト・ギャラリーで資料収集に努めた。国会図書館、東京、法政、中央、上智大学などの図書館に赴き、また可能なものはインター・ライブラリで資料を収集した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
『ソネット選集』第3集のための原稿はほぼ出揃い、現在チェック段階にある。
|
今後の研究の推進方策 |
今回の問題点といえば、『ソネット選集』第1集ロマン派に比して、16~17世紀は宮廷文化の中での詩人同士の交流、背景の歴史、独自の世界観などへの関心が収拾がつきがたいほど広がっていったことである。あくまでソネットの注釈、ということを念頭においてまとめる所存である。なお、研究者全員が専任職をはなれ、パソコン使用、研究室の確保等に関して困難が生じた。科研の研究期間内は研究機関に融通を図っていただけるように、何らかの働きかけをお願いしたい。
|