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2010 年度 実績報告書

歪められた沖縄像-『八月十五夜の茶屋』小説・演劇・映画の比較検証

研究課題

研究課題/領域番号 22520289
研究機関沖縄工業高等専門学校

研究代表者

名嘉山 リサ  沖縄工業高等専門学校, 沖縄工業高等専門学校, 講師 (80455188)

研究分担者 与那覇 晶子  琉球大学, 非常勤講師 (30412860)
渡久山 幸功  琉球大学, 非常勤講師 (20412869)
キーワードヴァーン・スナイダー / ジョン・パトリック / 沖縄 / 民主化政策 / 米軍占領 / ブロードウェイ / 芸者・ジュリ / ハリウッド
研究概要

22年度はまず、『八月十五夜の茶屋』の小説、演劇、映画、テレビ、ミュージカルなど、本作品に関連する様々な資料、情報の収集に当たった。琉球大学図書館、沖縄県立図書館、沖縄県立公文書館を始め、国立国会図書館関、国立近代美術館フィルムセンター、日本大学図書館、コロンビア大学図書館、カリフォルニア大学図書館(UCLA, UC Davis, UC Berkeley)、スタンフォード大学図書館、ニューヨーク市立図書館、ニューヨーク近代美術館フィルム・アーカイブ、Paley Media Centerなど、様々な場所に赴き、当時の新聞や雑誌上の記事、出演者に関する資料、研究論文、スクリプト、ポスターなどを収集し、日本国内では入手困難な資料を収集することができた。特に、ニューヨーク市立図書館において、1955~56年当時のブロードウェイ上演時の音声やサウンドトラックを手に入れることができたことは有意義であった。また、1962年に『八月十五夜の茶屋』がテレビ番組ヴァージョンで放映されていたことが発覚し、実際にその番組を鑑賞することもできたが、著作権の関係上複写をするには至っていない。いずれにせよ、次年度以降に行う沖縄とアメリカでのシンポジウムや学会発表の原稿執筆のための資料をある程度収集することができ、本作品の誕生から翻案の過程、受容などを探る上で大いに収穫があった。
研究代表者は、1月に沖縄キリスト教学院大学で開催された、英文学と沖縄関係のシンポジウムにおいて、映画『八月十五夜の茶屋』における沖縄の子供化についての発表を行った。また、3月刊行の沖縄工業高等専門学校紀要に小説と映画を比較した論文を発表した。さらに、研究分担者の渡久山は、アメリカ大学図書館で収集した資料を基にまとめた「沖縄人を演じるマーロン・ブランド-『八月十五夜の茶屋』のイエローフェイスの意味」と題して、研究ノートとしてまとめ、沖縄外国文学会の機関誌に発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 消されたOKINAWA-The Teahouse of the August Moon小説から映画への翻案過程における脱沖縄化2011

    • 著者名/発表者名
      名嘉山リサ
    • 雑誌名

      沖縄工業高等専門学校紀要

      巻: 第5号 ページ: 33-43

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 沖縄人を演じるマーロン・ブランド-『八月十五夜の茶屋』のイエローフェイスの意味-2010

    • 著者名/発表者名
      渡久山幸功
    • 雑誌名

      Southern Review(沖縄外国文学会機関誌)

      巻: No.25 ページ: 69-74

  • [学会発表] 映画『八月十五夜の茶屋』にみる子供化された沖縄2011

    • 著者名/発表者名
      名嘉山リサ
    • 学会等名
      宇流麻学術研究助成基金シンポジウム「英文学研究ネットワークの再構築」
    • 発表場所
      沖縄キリスト教学院大学
    • 年月日
      2011-01-29
  • [備考]

    • URL

      http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/9455/

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公開日: 2012-07-19  

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