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2011 年度 実績報告書

イルゼ・アイヒンガーにおける言語実験的手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520329
研究機関日本大学

研究代表者

眞道 杉  日本大学, 国際関係学部, 助教 (60508729)

研究分担者 CHRISTINE Ivanovic  東京大学, 大学院, 客員教授 (70376523)
キーワードドイツ語文学 / オーストリア文学 / 亡命文学 / 亡命社会 / 第二次世界大戦 / メディア / 死と文学 / イギリスとオーストリア
研究概要

平成22年度に実施したマールバッハにおけるアイヒンガーの手稿研究を土台に、アイヒンガー文学におけるメディア、イギリスとの関連という二つのテーマについて研究を行い、平成23年3月にはそれぞれのテーマでマールバッハ、ロンドンにおいて、シンポジウムのを行い、その時点までの成果を発表すると共に、そこに参加した専門家たちと議論をした。その内容を発展させ、平成23年度はそれぞれのシンポジウムの内容を論集の形でまとめた。それと平行して、オーストリア文学におけるアイヒンガーの位置を探るため、Sterbensarten(死に方)というキーワードから、オーストリア文学の持つ特殊性及びその中におけるアイヒンガーの位置づけを試み、平成23年11月には東京で国際シンポジウムを行い、日本及びオーストリア、ドイツの専門家とそれまでの成果報告とディスカッションを行った。
ここまでの研究で、アイヒンガーテクストの持つ、言語的多重構造が明らかになると共に、幻とされていたラジオテクストの発見や、これまでほとんど知られていなかった第二次世界大戦中のロンドンにおけるオーストリア亡命人社会の文化についてまで研究の光が当たることになり、アイヒンガー文学における作品解釈においても多くの発見があった。また、ロンドンのオーストリア人社会のように今後さらに研究をすべき領域を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の予定通り研究は順調に進んでおり、成果としては、予定していた以上の成果があった。

今後の研究の推進方策

本年度は、昨年度のシンポジウムのテーマ、「オーストリア文学における死」を切り口に、アイヒンガーからみたオーストリア文学の系譜を研究する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Trotzdem Nein zum Leben sagen. Ilse Aichinger uber Viktor Frankl und Emil Cioran2011

    • 著者名/発表者名
      眞道杉
    • 学会等名
      国際シンポジウムSterbensarten der/in der osterreichischen Lieteratur
    • 発表場所
      日本大学文理学部
    • 年月日
      2011-11-03
  • [図書] Absprung zur Weiterbesinnung2011

    • 著者名/発表者名
      Christine Ivavnovic und Sugi Shindo (hrg.)
    • 総ページ数
      233
    • 出版者
      Stauffenburg
  • [図書] Wortanker werfen2011

    • 著者名/発表者名
      Rudiger Gorner, Christine Ivavnovic und Sugi Shindo (hrg.)
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      Konigshausen & Neumann

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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