研究課題
研究作業の展開の面では、アルジェリア現代文学の始祖であるムルド・フェラウーンについての研究を進めるとともに、毎年ノーベル文学賞候補に名前の挙がるアルジェリア出身現代女性作家アッシア・ジェバールについても知見を広げ、こうしたアルジェリアの大作家たちについて現地でどのような研究がおこなわれているのか、その現状を検証した。具体的には、2013年11月7日~14日、アルジェリアに出張し、同国で開催された初のジェバールをめぐるシンポジウム(L'experience creative de Assia Djebar, Assia Djebar ou l'oeuvre d'une vie「アッシア・ジェバールの創造体験、アッシア・ジェバールその生と作品」(11月9日~11日、アルジェリア、ティズィ=ウズにて開催)に主催者招待で参加した。さらにこの滞在期間を生かして、アルジェリア文学・文化研究の専門家たちと交流した。とりわけムルド・フェラウーン協会の会長としてフェラウーン研究ならびにアルジェリアの文学活動の発展を促進をする重要人物として活躍している、フェラウーンのご子息から、三日間にわたって現地調査を組織していただき貴重な情報を多数得ることができた。またこの滞在期間中、本研究者(青柳)のアルジェリア文学研究活動(とりわけ翻訳の準備)が同国で注目を集め、主要新聞・ラジオで、これに関して報道がなされ、大きな話題となった。こうした活動によって、これまできわめて薄かった日本とアルジェリアの文学研究交流の貴重な絆を結ぶことができた。研究成果の発表の面では、口頭発表5件(チュニジア、アルジェリア、トルコ、フランス、日本で各1件)、論文発表2件(英語・フランス語各1件、ほかにフランス語投稿1件〔審査中〕がある)、著作分担担当1件(日本語)をおこなった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Proceedings of TJASSST2013 (Tunisia-Japan Symposium on Society, Science & Technology), Seission IV: Humanities & Social Sciences
巻: 1 ページ: 16-18
Expanding the Frontiers of Comparative Literature: A Return to the Transnational Tradition (Proceedings of 2010 ICLA [International Comparative Literature Association] Seoul Congress)
巻: 1 ページ: 287-294
http://www.geocities.jp/etsuko_ao/