研究課題
1.当該年度の研究内容本研究は、シェイクスピア上演ウェブアーカイブA-S-I-A(Asian Shakespeare Intercultural Archive)の構築により、デジタル化の進展を生かした比較演劇の研究手法確立を目指すものである。初年度は、アーカイブのパイロット版を公開し、その活用方法の検討を開始した。22年4月:シンガポール国立大学と共同で準備を進めて来たウェブ・アーカイブA-S-I-Aのパイロット版を構築した。このパイロット版では第一期作品として、アジア4カ国(日本、中国、韓国、シンガポール)7作品の詳細な作品分析データと三ヶ国語(日本語、英語、中国語)の字幕を付けた上演映像資料をウェブ上で公開している。22年6月:シンガポール国立大学においてワークショップを実施し、パイロット版のコンテンツやソフト等の問題点及びアーカイブ充実のための方策等を検討した。22年7月以降:第二期公開作品の上演作品データ分析、上演映像資料の翻訳整備等を開始した。同時に、複数の利用者にパイロット版へのフィードバックを依頼し、その意見を集約してアーカイブの充実を図った。また、10月の日本シェイクスピア学会セミナーにおいて、ケンブリッジ大学が構築するデジタルアーカイブのプロジェクトチームと意見交換を行い、演劇研究におけるデジタルアーカイブの意義、活用方法、A-S-I-Aの果たすべき役割等を確認した。2.今後の展開2011年4月にA-S-I-A第二期作品を公開する予定である。また、7月にプラハで開催される国際シェイクスピア学会において、A-S-I-Aの成果及び研究活用事例等の報告を行う予定である。
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Shakespeare Review (The Shakespeare Association of Korea)
巻: Vol.45 No.1 ページ: 23-34
http://www.a-s-i-a-web.org/