当該年度の研究内容 本研究は、シェイクスピア上演ウェブアーカイブA|S|I|A(Asian Shakespeare Intercultural Archive)の構築により、デジタル化の進展を生かした比較演劇の研究手法確立を目指すものである。 初年度と昨年度に、A|S|I|A 1.0 版、 1.1版、 1.2版で35作品をウェブ上で公開したのに続き、当該年度もA|S|I|A 1.3版においてアーカイブコンテンツの充実を図った。A|S|I|A 1.3版では17作品を追加し、所蔵作品の総数を52とした(A|S|I|A 1.3版の完全公開は、平成25年7月を予定している)。あわせて、アーカイブ活用による研究成果等を学会で報告し、インターカルチュラルなシェイクスピア上演研究の発展に貢献した。主な成果は以下の通りである。 24年6月: 第69回台湾シェイクスピア学会(国立台湾大学)のワークショップ: Asian Shakespeare Intercultural Archive (A|S|I|A) ― A Digital Project for Developing Research and Pedagogy in Asian Shakespeare Performanceにおいて、A|S|I|A構築の報告と活用事例紹介を行った。 24年10月:第51回日本シェイクスピア学会 (秋田大学)において、A|S|I|A 活用研究事例報告「言語的表象にみる日本のシェイクスピア上演の特色― A|S|I|A (Asian Shakespeare Intercultural Archive)を活用して」を行った。 24年10月:名古屋市民講座において、A|S|I|A 活用事例報告「映像で楽しむシェイクスピア」を行った。
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