研究概要 |
主要写本(Firenze, Laur.or.83 ; British Library, Or.4079,0r.9380 ; Birmingham, Mingana syr.310 ; Biblioteca Apostolica Vaticana, sir.613 ; Bagdad, al-Rahbaniy al-kaldaniya 177)の複写を用いての『英知の精華』動物学編・霊魂論編の校訂・翻訳作業を継続すると同時に、注解作成に向けての作業を開始した。 『英知の精華』の著者であるバルヘブラエウスの著作についての発表を国際学会(Sixth North American Syriac SymposiumおよびInternational Conference : "Islam and Rationality : The Impact of al-Ghazali")等にて行った。また、本研究応募時に本研究から期待される副次的な成果として掲げたわが国におけるシリア学発展への寄与の一環として、シリア学関連の文献の収集を積極的に行うと同時に、国内においてシリア学に関わる啓蒙的な発表を行ったほか、イェール大学所蔵のシリア語写本などのシリア語写本についての研究を進め、研究成果を海外の出版物で発表した。
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