• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 研究成果報告書

ハーンとアルトーを巡る比較文学研究-ハーンの文学的遺産はいかに継承されたか

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22520356
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 各国文学・文学論
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

大貫 徹  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (30203871)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
キーワード比較文学 / ハーン / アルトー / ゴッホ
研究概要

本研究では、ハーン作『耳なし芳一』とそれをアルトーが翻案した『哀れな楽師の驚異の冒険』との比較検討を行うことを通じて、アルトーが、その晩年に、ゴッホの中にもうひとりの「芳一」を見出す経緯を明らかにした。原話の『臥遊奇談』からハーンへと引き継がれてきた「亡霊に取り憑かれてしまった琵琶法師芳一の悲劇」という物語は、アルトーにおいて大きく変貌し、アルトーは芳一の盲目性さえ否定する。しかしだからこそ、アルトーは、その晩年、琵琶法師とか音楽家とはまったく無縁な、画家ゴッホの中にもうひとりの芳一を見出し、そのことによって、ハーン文学の精髄である「異界との接触」というテーマを継承することができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] モンテシーノスの洞穴の底でドン・キホーテは何を見たか-「外部」との遭遇を巡って2012

    • 著者名/発表者名
      大貫徹
    • 雑誌名

      比較文學研究(東大比較文學會)

      巻: 97巻 ページ: 1-5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「異界」を巡る考察-ハーン、アルトー、ベケット2011

    • 著者名/発表者名
      大貫徹
    • 雑誌名

      文学表象研究(文学表象研究会)

      巻: 3巻 ページ: 11-17

  • [学会発表] 小泉八雲を新しい地平-最近のラフカディオ・ハーン研究をめぐって2012

    • 著者名/発表者名
      大貫徹
    • 学会等名
      富山大学人文学部ハーン研究会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2012-12-15
  • [学会発表] 「異界」を巡る考察-ハーン、アルトー、ベケット2011

    • 著者名/発表者名
      大貫徹
    • 学会等名
      日本比較文学会第32回中部大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2011-11-26
  • [図書]2011

    • 著者名/発表者名
      大貫徹
    • 総ページ数
      231
    • 出版者
      新曜社

URL: 

公開日: 2014-08-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi