研究課題
基盤研究(C)
20世紀のキューバ文学における「キューバ性」は、1902年の独立とともにカリブ周辺国とは様相を異にして、国民文学創設とともに議論された。クリオーリョ知識人たちはアヴァンギャルド期に「キューバ大国主義」とも言うべき言説を立ち上げ、仏語圏カリブ諸島で展開されていた黒人文学運動の影響は受けつつも、軽微にとどまり、キリスト教的世界観に基づいたキューバ像を打ち立てた。「革命」はその「キューバ性」を強固にした。革命後キューバを離れた亡命者によって編み出されたキューバをめぐる言説は、革命政権の言説と鏡のように対をなし、革命派と亡命知識人側が「キューバ性」をめぐり所有権争いを行う状況であることを確認した。
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『れにくさ』(東京大学現代文芸論研究室論集)
巻: 第4号 ページ: 92-106
立命館言語文化研究(立命館大学国際言語文化研究所)
巻: 23(2)通号106 ページ: 113-120
巻: 22(4)通号104 ページ: 89-107
経済志林(法政大学経済学部学会)
巻: 78(3) ページ: 403-413
巻: 21(3)通号99 ページ: 185-192
Actas
巻: (掲載決定)