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2013 年度 実績報告書

モンゴル伝承文化における馬の隠喩の解明―遊牧文化における馬の隠喩研究―

研究課題

研究課題/領域番号 22520377
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

藤井 麻湖 (藤井 真湖)  愛知淑徳大学, 交流文化学部, 教授 (90410828)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードモンゴル / 馬 / 隠喩 / 正妻/非正妻 / 非明示的意味 / 元朝秘史 / 英雄叙事詩
研究概要

本年度の研究計画の中で実施できたのは、次のものである。
①アジア民族学会春季大会において『チンギス・ハーンの二頭の駿馬』における二頭の駿馬の歴史的モデルを提示した。②岐阜モンゴル協会において、本研究の土台となった馬頭琴伝説における馬の隠喩の講演をおこなった。
当初の予定にはなかったが、本研究と関連するその他の実績を挙げると次のとおりである。
③中国社会科学院民族文学研究所主催の『ゲセル』(モンゴル三大英雄叙事詩の一つ)の国際シンポジウムが中国内蒙古自治区巴林右旗でおこなわれたが(8月12~15日)、当該学会において馬の隠喩が後退していると考えられる当該英雄叙事詩にも馬の隠喩の痕跡が認められるという内容の発表を行った。④モンゴル文学会秋季研究発表会において、馬の隠喩研究を研究代表者のこれまでのモンゴル英雄叙事詩の枠組みに位置づけながら、馬の隠喩の有効性を提示する発表を行った。⑤当該研究と密接に関わる『元朝秘史』関連の論文を3本公刊した。⑥中国北京市における中央民族大学において、研究者を対象とした研究会で研究代表者の研究を発表したほか、当該大学の大学院生と学部生のそれぞれを対象とした授業を行うことで、馬の隠喩研究の重要性を強調する講義をおこなった。⑦内蒙古のなかでもモンゴル人人口の多い中国内蒙古自治区通遼市にある内蒙古民族大学蒙古学学院において、馬頭琴伝説における馬の隠喩についての講演をおこなった。
以上、本年度の実績は、主に、国外の学会や研究機関において、モンゴル・フォークロアにおける馬が隠喩(=非正妻)の意味を持っているという仮説をモンゴル語および英語で伝えたということが大きな実績と言える。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 『元朝秘史』におけるanda概念―王罕‐ジャムカ‐チンギスの非明示的な関係を基に―2014

    • 著者名/発表者名
      藤井真湖
    • 雑誌名

      愛知淑徳大学 現代社会研究科研究報告

      巻: 第10号 ページ: 47-71

  • [雑誌論文] 『元朝秘史』におけるボルテ夫人事件―繰り返し現れる“略奪”と“奪還”の諸事件のクライマックスとして―2014

    • 著者名/発表者名
      藤井真湖
    • 雑誌名

      グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科篇

      巻: 第6号 ページ: 39-54

  • [雑誌論文] 『元朝秘史』の“モンゴル英雄叙事詩”的研究―現代に残る伝説から『元朝秘史』の物語分析へ―2013

    • 著者名/発表者名
      藤井真湖
    • 雑誌名

      千葉大学 ユーラシア言語文化論集

      巻: 第15号 ページ: 43-70

  • [学会発表] 言論の“不”自由と文学の可能性―モンゴル英雄叙事詩研究の視座から―2013

    • 著者名/発表者名
      藤井真湖
    • 学会等名
      日本モンゴル文学会秋季研究発表会
    • 発表場所
      吹田勤労者会館(大阪府 吹田市)
    • 年月日
      20131130-20131130
  • [学会発表] The Horse Metaphor in the Epic Geser2013

    • 著者名/発表者名
      Mako FUJII
    • 学会等名
      International Conference "Epic Geser/Gesar and Beyond"
    • 発表場所
      巴林賓館(中国内蒙古自治区赤峰市巴林右旗)
    • 年月日
      20130812-20130815

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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