研究課題/領域番号 |
22520384
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀江 薫 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (70181526)
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研究分担者 |
PARDESHI P.V. 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語対照研究系, 教授 (00374984)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 名詞化構文 / 主節現象 / 従属節の主節化 / 語用論的機能 / 文法化 / 機能類型論 / 歴史語用論 / 非対称性 |
研究概要 |
本年度の研究成果の主要なものは以下の2点に集約できる。 (I)文末名詞化構文の類型論的・対照言語学的研究:SOV言語では文末に名詞化を伴う名詞述語(例:日本語の「の(だ)」)が生起し、特定の語用論的機能を持って書き言葉、話し言葉で用いられる。本年度は香港科学技術大学、韓国外国語大学等で招待講演や研究発表の機会を通じて特に日韓語の文末名詞化構文の語用論的特徴について言語類型論・対照言語学および歴史語用論の観点から考察した。また、この主題についてJournal of Pragmaticsに原著論文を発表した。 (II)「主節」から「従属節」への「主節現象」と「従属節」から「主節」への「従属節の主節化現象」の相互関係および非対称性に関する機能類型論的研究:主節と従属節の間に形態・統語・意味・語用論的区別のある言語において、主節から従属節への拡張現象と、従属節から主節への拡張現象(言いさし等)のいずれが通言語的に有標性が高いかを、言語類型論や機能言語学および日本語学の研究成果を参照し、分析した。その結果、通言語的には前者の方が有標性が高い可能性が示唆されたが、日本語は両方向の拡張が生産的にみられる点で通言語的に興味深い言語であることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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