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2013 年度 実績報告書

調和文法に基づいた印欧諸語の曲用パラダイムの共時的変異及び通時的変化の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520385
研究機関東北大学

研究代表者

中村 渉  東北大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (90293117)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード調和文法 / 最適性理論 / 形態論 / パラダイム / 曲用
研究概要

本年度の主要な目標の一つは、印欧諸語の名詞・限定詞・形容詞の曲用パラダイムを、特にこれまで手を付けることができなかったバルト・スラヴ諸語のパラダイムのデータベース化を終えることであったが、その作業はまだ続行中である。
その作業と平行して、名詞類の曲用パラダイム研究の基礎作業として、平成23年度に開始したロシア語の格システムの体系化の作業を続行した。具体的には、平成23年度には属格が目的語を標示する用法の説明を提示したが、本年度は「第二与格」と呼ばれる、ロシア語の不定詞節に生じる一部の二次述語(sam "alone", odin "-self")が一部の生起環境で与格標示を受ける現象の説明を提示した。上記の二次述語は,単文及び主語コントロール動詞の不定詞補部内に生起する場合は修飾対象の名詞と同じ主格標示を受けるが,目的語コントロール動詞の不定詞補部に生じる場合は与格標示を受ける。
この一見特異な与格標示を,独立に必要とされる節の三層構造(内核・中核・節)、格標識の有標性階層としての格階層(主格<与格<対格/能格<属格)、格標識を与える領域として中核を指定する言語(例:日本語,アイスランド語)と節を指定する言語(例:英語、ロシア語)があるという仮定に基づいて説明した。格付与規則として、役割・指示文法で提案されている格付与規則を想定し、目的語コントロール構文の不定詞補部の意味上の主語に主格標識が与えられないため、最後の手段として(デフォルト格として)主格に次いで無標的な与格標識が与えられ、その与格標識が一定の局所的領域で作動する格の一致に基づいて二次述語に与えられるという説明を提案した。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The Second Dative in Russian: A Case for the Last-Resort Case Assignment2013

    • 著者名/発表者名
      Wataru Nakamura
    • 学会等名
      The 12th International Conference on Role and Reference Grammar
    • 発表場所
      Freiburg, Germany
    • 年月日
      20130801-20130801

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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