本研究における第一件目の目的は建設業におけるインタビュー、各種文書を含む様々なデータを収集することである。ここでは国際的な環境において発生する技師の談話の録音データが最も重要なものとなる。これらの多様なデータは集積され、国際的建設業におけるコミュニケーションデータコーパスとなる。過去三年間に収集したデータは、アジアおよびヨーロッパ諸国で収集された、設計段階から建設過程を含めたものとなっている。 収集データ内容は小規模プロジェクト、国際的大規模プロジェクトを含む、多様な組織から多数の技術者が参加したもので、英国その他の国際的建設現場における非言語コミュニケーションの使用、国際設計ミーティングの意見対立時における論証的理解等の発見がみられる。本研究の第二件目の目的は、研究成果の学術出版であるが、本目的は既に成果をあげており、 2011年にJournal of English for Specific Purposesにおいて最優秀賞を受賞した。本研究の第三件目の目的は、本研究成果を東京大学大学院の生徒および国内の技術者のコミュニケーション能力向上教育に使用することである。 既に成果をあげており、これらの目的は東京大学大学院社会基盤学専攻の講義、技術者を対象としたワークショップ、学術記事出版を通じて成果をあげている。
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