研究課題/領域番号 |
22520405
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 冠 札幌学院大学, 経済学部, 教授 (80312784)
|
研究分担者 |
奥田 統己 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (60224151)
白石 英才 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (10405631)
|
キーワード | 他動性交替 / 格 / 文法関係 / 使役 / 逆使役 / アイヌ語 / ニヴフ語 / 日本語方言 |
研究概要 |
研究計画初年度である2010年度は、他動性交替に関する基礎的なデータを収集するため、日本語諸方言、アイヌ語、ニヴフ語において調査を行うとともに、その整理を行った。日本語諸方言に関しては、収集したデータの一部をMax Plank Instituteの他動性交替データベース・プロジェクトに提出した。 また、国内外で研究成果を公にした。5月と7月に研究代表者の国内研修先である東北大学(仙台)で、一般参加者も出席可能な研究会議を行い、北海道周辺地域の言語における他動性交替、とりわけ自動詞化に関する研究発表を行った。9月にはリヨンで開催されたSyntax of World's Languages IVで北海道方言の逆使役交替に関する発表を行った。 3月には北海道周辺地域の言語における他動性交替をテーマとしたシンポジウムを札幌市内で行った。このシンポジウムは、日本語方言とアイヌ語だけでなく、カムチャツカ半島で話されているイテリメン語に関する研究発表も含むものである。 調査とデータ整理で予想以上に費用がかかったため、印刷業者に報告書を印刷してもらう必要がなくなり、学内製本することになった。次年度は予算執行を慎重に行うことにしたい。
|