研究課題/領域番号 |
22520405
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研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 冠 札幌学院大学, 経営学部, 教授 (80312784)
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研究分担者 |
奥田 統己 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (60224151)
白石 英才 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (10405631)
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キーワード | 他動性 / 態 / 格 / 日本語方言 / アイヌ語 / ニヴフ語 / 逆使役 |
研究概要 |
2011年度は、調査・分析と研究発表の両面で進展がみられた。 調査・分析に関しては、前年度に引き続き、各言語の調査・分析を行った。日本語方言に関しては、北海道方言、五所川原方言、寒河江方言のデータベース作成およびその登録データの精緻化を進めた。また、これら自動詞化の盛んな方言との対比を行うため、水海道方言の調査も行った。アイヌ語に関しては、テキストデータへのタグの付与などの作業を行った。ニヴフ語に関しては現地調査及び資料整理を行った。 日本語方言とニヴフ語に関して、この研究計画の成果を国際学会で発表した。日本語方言に関しては、2011年4月にライプチヒのマックス・プランク進化人類学研究所で開かれた結合価交替に関する国際学会で発表を研究代表者が行ったほか、12月には東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で開かれた国際学会「Transitivity and its related phenomena」でも発表を研究代表者が行った。同学会では、研究分担者によるニヴフ語に関する研究発表も行われた。2012年2月には日本語方言の他動性交替に関して研究代表者が国立国語研究所主催の研究会で発表を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査・分析に関しては、おおむね順調に研究計画を達成できたと考える。発表に関しては、この研究プロジェクトに関心を持ってくれる研究機関があったため、計画以上に達成することができた。ただし、三つの言語の対照に関しては十分研究を進展できたとは言い難い。そこで差し引きゼロと考え、(2)の評価にした。
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今後の研究の推進方策 |
2012年度以降の研究課題は三つの言語の調査・分析の統合である。早ければ2012年の秋の学会から研究発表を行える体制を整えたい。統合した分析結果を受けて、個別言語の調査・分析の深化も図っていきたい。
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