研究課題/領域番号 |
22520406
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
西山 佑司 明海大学, 外国語学部, 教授 (90051747)
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研究分担者 |
熊本 千明 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (10153355)
小屋 逸樹 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80234904)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 所有文 / 絶対存在文 / コピュラ文 / 指示的名詞句 / 変項名詞句 / 束縛変項 / 自由変項 / 措定文 |
研究概要 |
所有文は、日本語であれば、(1)や(2) (1)このコース (に) は必読書がある。(2) 花子は妹がいる。 のように、「A (に) は B がある」という形式をもち、A が所有者、B が所有対象を表す構文である。英語であれば、”A has B.” として実現する。従来の言語研究では所有文に対する明確な定義が与えられていなかったし、所有文と存在文の関係が明示的に論じられることはなかった。本研究では、研究代表者が10数年前から押し進めてきたコピュラ文や存在文に関する新しい理論と、その理論を背後で支えている名詞句に関する意味論的研究(とりわけ指示的名詞句と変項名詞句の区別、名詞の飽和性に関する新しい分析)を武器にして所有文という構文を明確に定義することを試みた。とくに、所有文の意味を、(3)や(4) (3) このコースの必読書がある。 (4) 花子の妹がいる。 のような「AのBが存在する」という絶対存在文が措定コピュラ文の述部に埋め込まれている構文として規定した。さらに、BとAとの関係がパラメータと非飽和名詞という意味的緊張関係に固定されるかどうかという問題も検討した。その結果、所有文をコピュラ文や存在文との関係で有機的に記述・説明できる一般理論の構築に成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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