研究課題/領域番号 |
22520410
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鈴木 利彦 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (40433792)
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研究分担者 |
水島 梨紗 札幌学院大学, 人文学部・英語英米文学科, 講師 (00572421)
辻 建一 星稜女子短期大学, 経営実務科, 准教授 (50352802)
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キーワード | 語用論 / 英語スピーチアクト / 英語教育 / 中間言語スピーチアクト / 日本語スピーチアクト |
研究概要 |
本年度は各研究テーマにつき、以下の通りに研究を実施した。 1.「研究対象スピーチアクトで英語母語話者が用いる言語方策の調査」 : 「英語スピーチアクト・コーパス」をポライトネスの観点から分析し、スピーチアクト別に見た一発話あたりの各ポライトネス・ストラテジーの使用率などを明らかにした。 2.「日本の英語教育に応用するための教材と教授法の研究・開発」 : 日本人EFL学習者による発話行為(Invitation)の習得について、大学英語クラスにおける協同学習の取り組みと効果の検証を実施した。また、中高英語教員にアンケート調査を実施し、「語用論的能力の育成」に関する現状と意識の調査を行った。 3.「国内外の英語教材や既存の英語コーパスでのスピーチアクトの扱いの調査」 : 中学校・高等学校向けの英語検定教科書に含まれるスピーチアクト表現およびメタ語用論的解説をまとめたデータベースを作成。さらに、大学英語教材に出てくる代表的なスピーチアクトの表現をデータベース化し、それらのうち、Suggesting, Requesting に焦点を当て、本研究のコーパスと比較し、その差を調査した。さらに過去10年間におけるセンター試験(英語)に出てきたSuggesting, Requestingの表現も抽出してデータベース化し、比較対象とした。 4.「日本人の英語(中間言語)スピーチアクト遂行能力の調査」 :大学ならびに専門学校の授業内で実施した英語スピーチアクトの学習プロジェクトでスピーチアクト遂行能力の調査を行った。 5.「日本語スピーチアクト研究と、英語・中間言語・日本語の関係の究明」 :日本語教師に「日本語スピーチアクト・コーパス」を用いた教案作成を依頼し、その内容に関する検討会を開催した。また、Invitationに関して英語と日本語の主要言語ストラテジーの比較研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」の通り、本研究の各テーマに関し多くの研究成果を得ることができた。来年度の課題の一つとして、まだ未着手の「既存の英語コーパス(British National Corpus, Bank of English等)でのスピーチアクトの扱い」に関して研究を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2年目までの研究を継続し各データを拡充し、秋以降は本研究の総まとめを行う。各テーマに関して国内外の学会での口頭発表や論文発表を行うと共に、本研究の最終年度報告書を作成する。
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