• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

教室談話における生活語レジスターによる発話の教育的有用性の社会言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520448
研究機関佛教大学

研究代表者

達富 洋二  佛教大学, 教育学部, 准教授 (40367983)

研究分担者 森山 卓郎  京都教育大学, 教授 (80182278)
キーワード教室談話 / 発話スタイル / 社会言語学的アプローチ / 教師の聞く力 / 生活語スタイル / 教師話法 / 音声的特徴 / 形式的特徴
研究概要

本研究では,教室談話のトランスクリプションを作成し,生活語レジスターによる発話の機能を詳細に分析するするとともに,生活語レジスターによる発話についてのリアルタイムの評価調査を児童自身がクリッカー(双方向リアルタイムなコミュニケーション機器)で行う。この調査分析から,生活語レジスターによる発話の教育的有用性と教師の聞く行為の事実を明らかにする。二つの成果から,生活語レジスターによる発話を聞き分け,その教育的有用性を取り入れて談話編集することで,質の高い授業を具現化することが本研究の目的である
【具体的内容】ア)教室談話における生活語レジスターによる発話のタイミングや機能などについて,日常の教室談話の傾向をとらえることを目指して明らかにする。イ)生活語レジスターによる発話の教育的有用性(共通の言語化)について,教室談話の充実(連続・基盤的理解の深まり・文脈的理解の深まり・主体的理解の深まり・協働性)を測定基準として明らかにする。ウ)教師は生活語レジスターによる発話の「何を」「どのように」聞いて授業をしているのかについて,実際の授業及び教師の意識の事実を詳細に分析することを目指して明らかにする。
【意義】教師の教室談話を聞く力の研究は管見の限りない。教室談話を聞くひとつの手がかりとして生活語レジスターに着眼することは有効なことであろう。本研究の成果は,多くの教師の指導力向上の一助となると考えられる点に意義がある。社会還元として,積極的に成果を現場の教員に還元することのその意義は大きなものとなると思われる。
【重要性】教師の聞く力を高める研究は学校と研究者の協働で進めることが必要である。
【次年度以降の研究計画】
・ 平成23年度…基礎データの分析による教育的有用性の検討
・ 平成24年度…教室談話編集力ストラテジーの具体モデルの作成と研究の総括

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 教育実習生の教師話法にかかわる現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      達富洋二
    • 雑誌名

      教師教育研究

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教室談話を編集する過程における教師の聞く行為の研究2011

    • 著者名/発表者名
      達富洋二
    • 雑誌名

      人間社会環境研究

      巻: 21号(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教師話法研究の現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      達富洋二
    • 雑誌名

      佛教大学教育学部論集

      巻: 第22号 ページ: 107-116

  • [学会発表] 教師は児童の何を聞いているか2010

    • 著者名/発表者名
      達富洋二
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会鳴門大会
    • 発表場所
      鳴門教育大学
    • 年月日
      2010-10-30
  • [学会発表] 教室談話編集過程における教師の聞く力の研究2010

    • 著者名/発表者名
      達富洋二
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会東京大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2010-05-29

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi