研究課題/領域番号 |
22520459
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
高崎 みどり お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (60096237)
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研究分担者 |
染谷 裕子 田園調布大学, 人間福祉学部, 教授 (00259178)
中里 理子 上越教育大学, 学校教育学部・言語系コース(国語), 准教授 (90313577)
立川 和美 流通経済大学, 社会学部, 准教授 (70418888)
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キーワード | 言語学 / 日本語学 / 文章 / 文体 / 日本語 / テクスト分析 / 談話分析 / 古典文学作品 |
研究概要 |
本研究は、これまで積み上げてきたテクスト・談話研究の成果を古典文学作品に応用し、日本古典文学や日本語学の研究における新たな方法論を構築・提案することを目的としている。研究2年目である平成23年度はデータ整理と分析が主な活動だった。具体的に行ったことは以下の通りである。 ・昨年度の研究の進捗状況をもとに、新たに講読の必要性が生じた先行研究を収集した。 ・収集したデータを整理し、その妥当性を議論したのち、分担者同士でデータを共有した。 ・各研究者の分担を設定し直し、その分担にしたがって分析を進めた。 ・定期的に報告会を行い、個人の研究の進捗状況を発表した。 ・報告会での発表をもとに、各自の研究の、今後の方向性を検討した。 ・各自の進捗状況から予測される全体的な成果について議論し、仮説を立てた。 <報告会での発表内容の一例> 「画中詞と物語中の会話文-『福富草子』二系統の本文を比較して-」「『平家物語』覚一本と延慶本の文頭比較」「古典随筆における性差について:枕草子を題材に」「お伽草子の接続詞」「古浄瑠璃の冒頭表現「さてもそののち」について」「古浄瑠璃における冒頭・結尾表現について」「うつほ物語「国譲」における接続表現「かくて」」「源氏物語の漢語について」 また、研究代表者高崎みどりの指導のもと、研究協力者である井之浦茉里(お茶の水女子大学院生)が『人間文化創成科学論叢』第14巻(お茶の水女子大学大学院人間文化創世科学研究科)に「古浄瑠璃における冒頭・結尾表現」を投稿し、掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
定期的に報告会を開催して各研究者の進捗状況を報告し合ったところ、各自が当初の計画通りに分析を進めていることを確認できた。現在は、各研究者が本研究における成果を着実に積み上げている最中である。
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今後の研究の推進方策 |
24年度の研究の方策は以下の通りである。 ・定期的に報告会の開催をする。 ・データの精緻化を行い、情報の質を上げる。 ・各分担者と密に連携し、分析の共有を行い、各自の研究にフィードバックさせる。 ・論文投稿や口頭発表を行い、研究成果を発信する。 ・研究の最終年として、成果をまとめる。
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