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2011 年度 実績報告書

ロシア資料の文献方言史学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520468
研究機関岡山大学

研究代表者

江口 泰生  岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (60203626)

キーワードロシア資料 / レザノフ / 石巻方言 / 有声化 / 母音無声化 / 敬語体系
研究概要

日本人の言語をロシアで記録した資料がある。また日本人がロシア語を記録した資料もある。こうしたものをロシア関係語学資料と総称しておくと、ロシア関係語学資料は次のような総体を持つと思われる。
1ロシア関係語学資料
1.1外国資料
1.1.1ロシア資料(1.1.1.1ゴンザ資料、1.1.1.2レザノブ資料、1.1.1.3タタリノフ資料)
1.2国内資料
1.2.1洋学資料
1.2.2、記録資料(1.2.2.1環海異聞etc.)
本研究はこれらロシア関係の資料を総合的に分析し、個々の言語事象を究明しつつ、日本語資料として位置付けることが目的である。
本年度は旧年度から引き続き、レザノフ資料を利用して、(1)語中尾の子音有声化と母音無声化を明らかにし、それを活字化したとともに、あらたに(2)敬語体系について分析し、その結果を学会で発表した。また引き続き活字として公刊する予定である。
敬語体系については、東北地方の方言の資料は数少なく、詳細は活字論文に譲りたいが、大変、重要な視点を提示することができたと考えている。
レザノフ資料の被調査者となった善六は石巻出身であり、その漂流民の記録、『環海異聞』は仙台で記録されており、その資料が宮城県図書館に保管されている。調査によってさまざま有益な情報をえることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

レザノブ資料の被調査者の善六は石巻出身であったために、現地調査(宮城県図書館や石巻)がやや遅れたかたちになったが、県図書館の調査なども行うことができ、大変、有意義な研究が遂行できた。

今後の研究の推進方策

引き続きレザノフ資料の敬語について、調査し、学会発表、論文活字化を行うとともに、ロシア資料のひとつであるタタリノフ資料に関する調査を進めたいと考えている。タタリノフ資料は解読が難しいが、資料として使いやすいように翻刻などもおこないたいと考えている。現地調査なども計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] レザノフ会話からみた18世紀末石巻方言の敬語体系2012

    • 著者名/発表者名
      江口泰生
    • 雑誌名

      筑紫日本語研究2011

      巻: (受理済み) ページ: 1-10

  • [学会発表] レザノフ「会話」からみた18世紀末石巻方言の敬語体系2011

    • 著者名/発表者名
      江口泰生(単独)
    • 学会等名
      筑紫日本語研究会
    • 発表場所
      九重共同研究所
    • 年月日
      20110808-20110810

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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