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2010 年度 実績報告書

とはずがたり全用語全事例辞典の作成にかかる基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520478
研究機関同志社大学

研究代表者

石井 久雄  同志社大学, 文学部, 教授 (70124188)

キーワード辞典 / 全用語 / 全事例 / とはずがたり
研究概要

本研究の目的は,『とはずがたり』の全自立語について,全事例の意味・用法を記述し,どの意味・用法にどれだけの事例があるか,どのような型の事例が多いか,ということを一覧することができる辞典を作成することにある。『とはずたり』の自立語の数量は,複合語・連語のまとめかたによって上下するが,異なり約6千,延べ約31千である。この辞典では,約6千の見出しのもとに,それぞれの意味・用法が記述され,約31千の事例すべてが列挙されることになる。
この辞典の効用は,意味・用法の記述を同時代に拡張する際にも,延いては歴史的記述を展開する際にも,堅固な基盤となることである。また,意味・用法が偏って現れるという問題を具体的に提起することである。
この辞典はコンピュータ上で作成することとし,本年度は,久保田淳『建礼門院右京大夫集とはずがたり』(1999年,小学館,新編日本古典文学全集)を基本として,電子化本文を作成した。本文には,自立語を抽出するために,全文に亘って自立語の符号を付与した。この自立語符号付き本文によって,直ちに,自立語の事例一一を,前後の文脈を伴わせつつ一覧することができる。いわゆる文脈付き用語一覧KWICである。
このKWICに即して一一の事例に意味・用法を記述することにも着手し,全事例の約1/4を処理した。取り挙げた用語は,特に系統を立てず,語種も和語・漢語,品詞も名詞・動詞・形容詞・副詞,頻度も最多から1まで,種種にわたった。その多様性のゆえに,用語の全体的記述に進んでよいという感触を得るに至っている。なお,意味・用法の枠は,あまり細かくするよりは学習用古語辞典の概括的な水準を基本とすることとし,主として三角洋一・小町谷照彦『最新全訳古語辞典』(2005年,東京書籍)の記述によっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 『とはずがたり』における動詞「す(為)」の意味・用法の定量分析2010

    • 著者名/発表者名
      石井久雄
    • 学会等名
      語彙研究会
    • 発表場所
      愛知学院大学(名古屋市)
    • 年月日
      2010-09-08

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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