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2012 年度 実績報告書

語彙概念拡張の認可条件

研究課題

研究課題/領域番号 22520496
研究機関大阪大学

研究代表者

岡田 禎之  大阪大学, 文学研究科, 教授 (90233329)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード語彙概念拡張 / 項・付加詞 / 因果関係 / 結束構造 / 認可条件
研究概要

本年度の研究成果としては“(Ir)regularity of Conceptual Expansion in Adjunct Nominals” という題名の論文を執筆(Osaka University Papers on English Linguistics Vol. 15 (OUPEL 15)に近日公開予定)したこと、「名詞の語彙概念拡張と項・付加詞の非対称性」と題する論文を、福岡言語学会および日本英文学会関西支部シンポジウム「言葉の意味・機能の拡張と変容」において公表したことなどが挙げられる。
本研究の大きな目的は、項位置などの構造的に際立ちを持つ位置に生じる参与者が概念拡張の対象として選択されやすく、逆に付加詞に代表される背景化された参与者は概念拡張の対象としては選択されにくい、ということを様々なデータを通じて証明することであるが、特に修飾要素でありながら概念拡張の対象として例外的に利用可能な場合があることについての調査を行った。それは因果関係文脈に認められる名詞句の拡張的解釈であり、この結束関係に特有の認可条件が存在することにその理由を求めることができると考えた。類似関係や近接関係の結束構造においては同様の概念拡張が認められないことから、このような理由付けは支持されるものと考えている。
同時に次の課題として、母語話者の内省直観判断に基づくデータ検証の範囲を超えて、コーパス調査に基づく量的な分析を通じて、様々な名詞表現がどのような意味で使用されているかの実態を突きとめ、その意味分布の有り様を項・付加詞という構造的な生起環境と関連づけて論じるための調査を始めた。その予備的調査内容について、学会の場で口頭発表を行い、フィードバックを得られたことが、非常に有益であった。これはドイツの学会発表で、参加者の母語話者から得られた判断の揺れがきっかけとなって開始した調査である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 名詞の語彙概念拡張と項・付加詞の非対称性

    • 著者名/発表者名
      岡田禎之
    • 学会等名
      福岡言語学会
    • 発表場所
      九州大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 名詞の語彙概念拡張と項・付加詞の非対称性

    • 著者名/発表者名
      岡田禎之
    • 学会等名
      日本英文学会関西支部 シンポジウムの司会・講師として
    • 発表場所
      京都大学
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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