総称文は人間の一般化の能力と深く結び付いた文であり、複合的な言語現象である。総称文には、種叙述に基づいた非数量的分析による研究と、非選択的演算子という概念を中核に置く数量化分析の 2 つの枠組みがある。総称文の中には数量的でなく、種叙述による分析がふさわしいものがあるが、非数量的分析は総称文の統一的記述理論としては不十分である。数量化分析は、多様な選択的演算子を導入するという方向に修正が必要であるが、さまざまな言語現象を発掘するには有益な理論である。いずれにしても、帰納や演繹を含む一般化の多様性を記述するためには、両者を認める必要がある。
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