研究課題/領域番号 |
22520502
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
稲田 俊明 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (80108258)
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研究分担者 |
今西 典子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70111739)
西岡 宣明 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (80198431)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 言語機能 / インターフェイス / 省略 / 削除 / 文断片 |
研究概要 |
本研究の課題は、人間の脳内に備わっている言語機能を明らかにすることである。特に、言語機能の特性のうち、何が言語固有の文法特性であり、何が言語の外側の認知体系の反映なのかを解明することは、最少主義アプローチにおいても重要な課題となっている。本研究では、そのために下記の点を調査して明らかにした。(1)文法だけでなく言語運用がかかわる諸問題を洗い出して、詳細に調査した。(2)文だけでなく談話がかかわる焦点現象を洗い出して、詳細に調査した。(3)統語・意味・音韻・談話のインターフェイスに関わる、省略、否定、疑問応答、などを詳細に調査した。(4)文断片の問題が提起する言語運用の要請について、詳細に調査した。 その結果、生成文法の標準的アプローチには多くの問題があり、新たな言語機能モデルを探索する必要があることが明らかになった。そのための試案として、稲田は「言語機能における機能拡張モデル」を提示した。その一部については、論文や招聘講演などにおいて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究代表者と分担者が協力して、当初の目標に向かって最大限に努力している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に従って、遂行する。
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