研究課題/領域番号 |
22520506
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研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
福田 稔 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (00228917)
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研究分担者 |
古川 武史 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (80238667)
北峯 裕士 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (30234272)
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キーワード | 統語論 / 生成文法 / ミニマリスト・プログラム / 主語 / 左周辺 |
研究概要 |
■活動の概要 平成23年7月2日に開催される第27回甲南英文学会でワークショップ「主語をめぐって」を開催するために、4月~6月に平成23年度の研究成果をまとめながら準備を行った。ワークショップ「主語をめぐって」の開催後の9月から12月までは発表内容を総括・修正する作業を、平成24年1月から論文執筆を開始して3月に『甲南英文学』へ論文を投稿した。「左周辺と主語について」「節と名詞句について」「主語と移動規則について」という3つのテーマをそれぞれの研究リーダー(順に古川武史(分担者)・福田稔(代表者)・北峯裕士(分担者))が中心となって着実に研究を進めることができた。 ■研究会と学会 6回の研究会とワークショップを開催した。第1回(平成23年4月29日、福岡工業大学)、第2回(平成23年6月26日、福岡工業大学)、第3回(平成23年11月3日、福岡工業大学)、第4回(平成23年12月6日、福岡工業大学)、第5回(平成24年2月27日~28日、宮崎公立大学)、第6回(平成24年3月24日~26日、福岡工業大学)。平成23年7月2日に甲南英文学会でワークショップ「主語をめぐって」を開催し、古川武史(分担者)は「主語の範疇と統語位置について」を、福田稔(代表者)は「DP内部の属格主語の統語位置について」を、北峯裕士(分担者)は「主語と目的語からの移動について」を発表した。 ■研究の公表 購入した文献や得られた資料などを利用して論文を執筆した。福田稔(代表者)の単著「属格名詞の構造位置について」は『宮崎公立大学人文学部紀要19』pp.155-172に、書評論文"Stroik,T.S.(2009)Locality in Minimalist Syntax"がEnglish Linguistics 28,No.2,pp.321-333(日本英語学会)に掲載された。上述した『甲南英文学』へ投稿した論文は全てが査読審査を経て、平成24年度に出版される予定である。研究活動の公開報告のためにwebページを作成し、活動の概要を掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請時の計画通りに次の4点が進んだので、「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。 (1)約2ヶ月間隔で研究会を開いた、(2)論文作成時にコーパスを利用したり、ネイティブスピーカーに助言を仰いだ、(3)学会でワークショップを開いた、(4)論文を執筆して研究雑誌等に投稿をして研究成果を公表した。
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今後の研究の推進方策 |
現在のところ研究計画の変更も研究を遂行する上での問題点もない。 年度末に研究成果をまとめて報告書を作成するのでなく、確実に成果を出すために、年度初めから報告書め原稿の一部になることを念頭に論文執筆などを進めることを分担者と確認した。
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