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2012 年度 実績報告書

大規模試験としての日本語口頭能力測定における評価システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22520528
研究機関名古屋大学

研究代表者

野口 裕之  名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60114815)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード日本語口頭能力 / 発話標本 / 評価票 / 評定尺度 / 多相ラッシュ分析 / 情報収集 / 評価システム / 言語テスト
研究概要

本年度は、1)新口頭能力評価システムの構築、2)実験協力者による評価実験の実施、3)評価実験結果の分析および分析結果の検討、4)評価者要因をモデルに組み込んだ多相ラッシュ・モデルによる分析結果との比較検討、という順序で日本語口頭能力評価システムの開発を進めることを計画していた。具体的には、i)レベルの異なる日本語学習者の協力を得て、課題に対する発話標本を収集し、ii)その中から日本語学習者の各レベルで典型的な発話標本を選び出し、iii)それらの発話標本をWEBで配信して、評価協力者に本研究で開発中の評価システムを使って発話標本毎に日本語口頭発話能力を評価してもらい、iv)評定結果を得点化し、それをもとにii)で想定した評価が再現されるか否かを通して、口頭能力評価システムの性能を検討した。
i)に関しては昨年度にパイロット・スタディを実施し、その結果を踏まえて「学習者にとって必要な情報を聞きだす能力」を測定する課題を導入した(庄司・安高・和田・野口)が、これに対して、課題の真正性および期待される応答が得られたかについて検討を実施した(安高・堀川)。さらにこれを受けて口頭能力試験で測定する構成概念の定義について理論的な側面から再検討して整理した(堀川・小林)。また、この口頭能力測定システムに対する受験者からの評価を、試験後に実施した受験者インタビューを基に分析した(野原・小林)。ii)に関しては、中級から上級の学習者12名の発話標本を選び出した。iii)に関しては、評価尺度について一部再検討した結果(小林・安高・野原)を踏まえて、最終的な評価システムを開発し、全部で53名の日本語教育専門家の協力を得て、実際の評価結果をデータとして得た。iv)に関しては現在データの基本分析を実施し、その結果を検討するとともに、多相ラッシュ・モデルの適用可能性について検討し、分析が可能であることが確認されている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] PCによる口頭能力試験のための新課題開発および課題改良2012

    • 著者名/発表者名
      庄司惠雄・安高紀子・和田晃子・野口裕之
    • 学会等名
      日本語教育国際大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120817-20120820
  • [学会発表] パソコンによる日本語口頭能力テストの評価尺度

    • 著者名/発表者名
      小林久美子・安高紀子・野原ゆかり
    • 学会等名
      第45回 お茶の水女子大学 日本言語文化学研究会
    • 発表場所
      お茶の水女子大学
  • [学会発表] パソコンによる日本語口頭能力テストの構成概念の定義

    • 著者名/発表者名
      堀川有美・小林久美子
    • 学会等名
      第45回 お茶の水女子大学 日本言語文化学研究会
    • 発表場所
      お茶の水女子大学
  • [学会発表] パソコンによる口頭能力試験における新課題の改良

    • 著者名/発表者名
      安高紀子・堀川有美
    • 学会等名
      言語能力評価の最前線~運用力の評価を目指して~科学研究費助成事業合同成果発表会
    • 発表場所
      桜美林大学大学院(四ツ谷)
  • [学会発表] PCによる口頭能力試験に対する受験者の評価-受験当事者は試験をどのように捉えたか

    • 著者名/発表者名
      野原ゆかり・小林久美子
    • 学会等名
      2013年度日本語教育学会春季大会
    • 発表場所
      立教大学

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公開日: 2014-07-24  

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