研究課題/領域番号 |
22520534
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中島 祥子 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (80223147)
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キーワード | 異文化理解 / 異文化コミュニケーション / プロジェクト学習 / 協働学習 / 多文化クラス / 日本人学生 / 外国人留学生 / 相互作用 |
研究概要 |
本研究の目的は次の2点である。(A)大学教育の中で日本人学生と留学生がともに学ぶ「多文化環境」を創出するために、「多文化間プロジェクト型協働学習」に基づく授業を行い、参加者間の相互作用を分析し、その関係性を明らかにすること。(B)収集された参加者の言説から、本授業の影響や効果を探り、より効果的な授業を創出すること。本年度も昨年度に引き続き、10月~1月にかけて、日本人学生と留学生の混成グループがグループごとに鹿児島市内においてフィールドワークを行い、その結果をもとに最後に口頭発表を行うという「多文化間プロジェクト型協働学習」を実施した。この授業は、主に四つの部分からなる。まず、(1)フィールドワークの準備のための打ち合わせ、(2)フィールドワーク、(3)フィールドワーク終了後の口頭発表のための打ち合わせ、(4)口頭発表である。この中で、(1)の準備のための打ち合わせについて、本年度は5グループ(各グループ3~4人)の打ち合わせの様子をICレコーダーとビデオカメラにより録音・録画を行い、音声データの文字化に着手した。また、毎回の打ち合わせ終了後に提出する「振り返りシート」、授業終了後に提出するレポートや最終的な「振り返りシート」等も回収し、データとして整理した。文字化については、大まかな素起こしが終了した段階である。次年度では、平成22年度と23年度の文字化資料をもとに参加者間の関係性を明らかにするとともに、レポートや「振り返りシート」などに現れた参加者の言説から意識・態度などを探る。さらに、本授業の影響や効果を探るために、平成23年度の参加者にインタビュー調査を行う。さらに今年度は成果を報告書としてまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文字化に関しては素起こしの段階は終了しているが、より詳細な文字化においては不十分である。また、文字化資料の分析に加え、学生の提出物に関するデータの整理に関しても、分析に時間をかける必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、22年度・23年度に収集した音声資料の文字化を完了し、その他の資料についても分析を行い、最終的に報告書としてまとめる予定である。
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