研究課題/領域番号 |
22520550
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
齋藤 英敏 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20318695)
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キーワード | 代替評価 / ピア(相互)評価 / 形成的評価 / 英語教育 |
研究概要 |
本研究の目的は英語授業で一年間にわたり代替(形成的)評価を授業活動で使用したクラス(実験群)と使用しなかったクラス(統制群)の学習での成果を比較し、評価活動の影響を調査するものである。つまり代替評価を使用した実験群は、リスニング、スピーキング、成績の点数において、代替評価を用いない統制群より顕著な学習の伸びがみられるかどうかを調査した。本年度は本実験を行った。ある中学校三年生四クラスおよそ116名が参加し、四クラスのうちランダムに二クラスを統制群、二クラスを実験群とした。6月にリスニング、スピーキングテスト、総括的自己評価の事前テストを両グループで行い2月から3月に事後テストを行った。実験群では授業内で7月から2月までをピア評価と振り返り(自己評価)の活動を週に一度スピーキング活動の際に使用し計八回行われた。ピア評価はスピーキングの活動を四人グループで行い、二名がペア活動を行っている際に残りの二名が評価表を用いて観察評価を行い、活動者にフィードバックを返すことをおこなった。また、この活動の際、もらったフィードバックを見て自分でコメントをする振り返りも行った。統制群では上記のいずれの代替評価活動も用いず、その時間分の練習の回数が数回増えた。統制群は活動は四人組で行われず、ペアのみで行い観察はなかった。スピーキングテストの評価は現在評価者が分析中である。その他のデータも全て現在のところ分析中であり、現在のところ結果はでていない。また実際のピア評価自体のコメントデータも全て入力を行い、テキスト分析を行い、どのようなコメントがされているかも調査する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
欠席者の問題や、スピーキングテストのパイロットの不十分さがあったが、予定通りデータは採取できているので。
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今後の研究の推進方策 |
全てのデータの入力をして、分析を行う。実際の生徒のフィードバックはテキストデータなので質的な分析を行い、テストによるデータは統計処理を行う。スピーキングテストはパイロットが不十分であるので、さらなるパイロットデータを6月に採取する予定である。
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